April 22, 2010
5冊(第5回)。
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「地球の果てまでつれてって」横尾忠則
「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩
「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩
「鳳仙花」中上健次
「日々の泡」ボリス・ヴィアン


はい。「江戸川乱歩傑作選」が2冊。
1冊はお客さんにもらった。


このまえ、一緒に古本屋に入った友人と「日々の泡」の背表紙を見つめ、
「内容忘れた」という意見で一致した。


大江健三郎氏の幼少期。
村の公民館(村の人が本を寄付し、図書館のようになっている)の本を全部読んだと母に話した。
母は健三郎少年を公民館に連れていき、ある一冊(「坊ちゃん」だったかな)を手に取り、1ページ目を読んだ。
「続きを言ってごらん」と言われた健三郎少年は、辛うじてその続きを話すことができた。
母は二冊目(「門」だったかな)を手にして、同様に1ページ目を読み、その続きを質問した。
健三郎少年は答えられなかった。
母は言う。
「あなたは忘れるために本を読んでいるのか」
と。
それ以来、大江健三郎氏は、読んだ本の簡単な感想と気に入った一文をカードにしてまとめているという。


って、正月頃の新聞に書いてあった。
同じ内容をNHK「スタジオパークからこんにちは」でも言ってた。


「忘れるために本を読んでいるのか」

シビアな言葉だ。



大江健三郎氏は「リリード(再読)」の重要性も説いていた。
まったくもって読書量の少ない僕に、再読はハードル高し。

勉強嫌いで努力しない僕のことを、ちゃんと叱ってくれる人、大募集。
交通費支給。
diary |  1:20 AM