March 31, 2012
一週間以上更新できなかった。
この間に本番を2つ終え、学生演劇の審査員を2日間やった。
打ち合わせもいっぱいした。
本番の日に別の芝居の稽古が入っていたり、スケジュールがめちゃくちゃで本当に多方面に迷惑をかけてしまう。反省。
さすがにフラフラだ。

何から書けばいいのやら。

まずはNMS(東京公演)「紛れて誰を言え」。
まだNMSは続いているが、上記「紛れて...」との1年に及ぶ付き合いは終了した。
長いツアーだったなぁ。
2011年2月に長久手(愛知)〜7月に中崎町(大阪)〜年明けて3月にアゴラ(東京)。
各地で1話ずつ増えていくという変則的な形で作品が膨らんでいった。
そのせいもあって、各話の手つきにバラつきがあったのは否めなかったけど、それでも良い作品に育ったと思う。
正一さん、永津さん、お疲れ様でした。正一さんにはまだ「お疲れ様」って言っちゃダメだけど。


短い東京滞在中にも様々な予定が盛り込まれて、他のNMS作品が観れなかったのが悔やまれる。
そんな中、MONOの土田さん作演出「Re:」(古田新太さん×宮沢りえさん)を観させてもらったのだけど、これがとても良かったの。作品内容が云々っていう話だけじゃなく、何だろう、土田さんを胴上げしたくなる作品だった。きっとこれは作品が一人歩きして行くだろうと僕は思うのです。



さて、NMS「紛れて...」の千秋楽終わりですぐに新幹線に乗って帰阪。演出を担当した「庭」2話目の稽古へ。別の本番で僕より数時間前に大阪入りした箱庭円舞曲の古川氏と合流して、通しを観てもらう。
翌月曜日、本番前日にはじめて「庭」出演の役者が6人揃う。でも稽古場が足りなくて、僕が夜からAripe「人の気も知らないで」の稽古だったのだけど、Aripeの稽古場にもう一部屋借りて、田渕くんと安元さんを連れて行き、二部屋で二次元同時稽古という前代未聞の無茶をする。前代未聞と言えば、「庭」3話目は片桐さん(東京)と酒井くん(京都)でSkypeを使って稽古したことも無茶苦茶な話だ。芝居の「間」もへちゃちゃもなかったという。そりゃそうだ。
みんなにはこんな無茶に付き合ってもらって、本当に申し訳なかった。
そして、奇跡的に公演が成功の内に終わったことも、全員が一丸となって取り組んでくれたからであり、本当は不備だらけだったのに、みんなが良い公演だったと言ってくれて落涙しそうになる。関わってくれたすべての関係者に感謝。お客様に感謝。
iaku初プロデュースは猛省と充足感が渦巻く苦くて旨いミックスジュースだった。この表現は上手くはないけれど。
箱庭円舞曲の6月大阪公演にも是非足を運んでいただきたく。



「庭」公演翌日は、朝から「お気に召すまま」稽古、夕方から「人の気も知らないで」稽古、そして夜は「エダニク」オリジナルメンバーが揃い、原真氏の送別会。
原くんが関西を離れることになったことは、知っている人は知っていると思うのだけど、本当に残念な話。
年末からのエダニクツアーに原くんは出られない。
これはね、本当にね、辛いんですよ。

オリジナルメンバーで写真を撮った。

IMG_3869.jpg


その翌日、翌々日は朝からアイホールで中学・高校の演劇フェスの講評員として参加。
同時にABCホールプロデュース第3弾「目頭を押さえた」のヴィジュアル撮影日も重なってしまったのだけど、そちらの現場には間に合わず...
早くも特設サイトが出来ています→コチラ


そして、明日はコンブリ団「ムイカ 再び」(第17回OMS戯曲賞大賞受賞作)にゲスト出演。15時よりウィングフィールドにて。


思った以上に過酷な「俺の演劇祭」はもうしばらく続くよ。

diary |  22:58 PM
March 28, 2012
● Aripe「人の気も知らないで」→チケット予約
● iakuプロデュース 箱庭円舞曲「庭-itinerant mix-」→チケット予約
● 石原正一ショーNMSグレイテストヒッツ【「紛れて誰を言え」は3月23日(金)20時、24日(土)14時、25日(日)14時】→チケット予約
information |  0:00 AM
March 21, 2012
眼鏡を新調した。
小さい方が2008年にオプトガレで作ったやつ。
黒縁が今回作った白山のやつ。


昔から視力が良かったので、自分の目が悪くなるなんて想定外だったのだけど、
舞台の場当たりで役者の顔が全然見えず、照明さんに「もっと顔が見えるように明るくしてください」と言い続けたり、旅の途中で飛んでる鳥のすべてがツガイでいるのが不思議だなーと思ったり、そんなことが続いていよいよ自分の目に問題があることに気づいたのが4年前。

あれから視力が酷くなったわけではないのだけれど、花粉症対策も兼ねて、レンズの大きいものにしてみた。でも品名はSmall Hank。
新調してすぐは、嬉しがってずっと掛けちゃうよね。

眼鏡.jpg
diary |  1:46 AM
March 16, 2012
石原正一さんが関西の劇作家たちと作り上げてきたNMS10本一挙上演が間近に迫っている。
毎日、本町の事務所で2時間単位で共演者、スタッフが入れ替わり立ち替わり、何本もの作品が稽古される。
横山作品「紛れて誰を言え」も今週ほぼ毎日稽古を入れてもらって大詰め。
この状況で2話構成だったものに新たに1話加えた僕は非情だったと思うけれど、作品の完成度は一気に上がった。

しかし今日の通し稽古は、正直言ってボロボロだった。
ダメ出しは僕史上もっともシビアな「演出どうこうっていうレベルじゃないので...」という言葉しか出なかった。

正一さんが(永津さんも)苦しんでいる。
見守りながら、「ああ、こういう本番もあるのかもしれない」って不安が頭をよぎった。
「二人芝居10本は、一人の人間が処理出来るセリフ量じゃないのだろうか...」と考えた。


いやいや。カブリを振る。
いつも自分で自分を追い込んで、ギリギリのところでセーフに持って行く正一さんを僕は見てきた。
今回だって必ず仕上げてくるだろう。
セリフを覚えて喋るだけの作品にはしたくない。
その先を捕まえにいくために、最後までもがきましょう。
うん。シンプルなことじゃないか。


というわけで、東京の皆様、アゴラでお待ちしております。

diary |  0:19 AM
March 13, 2012
会う人会う人、シリシリシリシリ言わはるのだけど、僕はまだシリと出会えていない。
iPhoneの音声認識アプリのSiri。
しかしiTunesに繋いでもアップデートが全然スタートしないのはなんでだろう。
渋滞しているのだろうか。



最近は持ち歩かなきゃいけない台本の多さに嫌気がさして、ペーバーレスを掲げiPadに全部入れて稽古を行っている。
台本をPDFファイルにしてiBooksで管理しているのだけど、「やっぱり便利ですか?」なんて聞かれて「ええ、まあ」なんて答えつつ、実はセリフの変更などを書き込めなくて困っている。
稽古しながら、「アレ?このセリフって...あ、カットしたんやんな? うん、カットしたした」というやりとりが頻発。
iPad2購入翌日に新しいiPadの発売が告知されるという不運にも負けず、もう少し使いこなせるように頑張ります。
diary |  23:48 PM
March 12, 2012
僕が関わる公演は並行して進んでいる。
近い順に進捗状況をば。


NMS「紛れて誰を言え」は約一ヶ月ぶりに稽古再開。今日は2話目を詰める作業。細かいニュアンスを擦り合わせて、緻密な会話を成立させたい。緻密なんだけど、ダイナミックでもあってほしい。そんな僕のわがままを正一さんと永津さんの2人は叶えてくれる。はず! して23日〜25日は東京は駒場アゴラ劇場へ! 


iakuプロデュース 箱庭円舞曲「庭」は、今日3話目の稽古がSkypeによって行われたという。ヨーロッパ企画の酒井くんと箱庭の片桐さんが500キロの遠距離恋愛(遠恋)ならぬ遠距離稽古(遠稽)。その模様を片桐さんのtweetから拝借→コチラ 酒井君は何を照れておるのだ。僕が演出する第2話は今週末より稽古再開。本番は27日28日コモンカフェにて。


コンブリ団「ムイカ 再び」は、日替わりゲスト用の台本が届いた。ちょっと舞台に立てば良いものだろうと思っていたけど、セリフがいくつかあって既に緊張してきた。稽古させてもらいたいけど、一体どのタイミングで稽古できるのだろうか。自分のスケジュールよ!僕の出演日は4月1日15時の回。ウィングフィールドにて。


劇団ひまわり研究科公演「お気に召すまま」は、平日ほぼ毎日稽古している。今週末にはスタッフさん見せ通し稽古だ。順調である。しかし、残念ながらというか、席数が相当少なく、一般のお客様に観てもらえるか分からない。ご予約はお早めに、だ。4月6日〜8日、ウィングフィールドにて。公演詳細は...どこにあるんだ? また関係者に聞いて掲載します。劇団ひまわり大阪に電話してもらうのもアリアリです→☎06−6369−2202


Aripe「人の気も知らないで」は、明後日から稽古再開。初稿を読んでもらった劇作家の方々には概ね好評だった。実は僕自身「エダニク」の初稿を上げたときに似た感触を掴んでいる作品で、改稿作業に少し慎重になっている。明後日は前半部分をやるので良いとして、週末までに改稿を終わらせなければ。本番は少し先で、4月20〜22日、カフェスローにて。


サキトサンズ「梨の礫の梨」は、まだ書き出せていない。でも3月中に書き上げるのだ(誓)。かっこ誓い(笑)。かっこ笑い。6月5〜17日のロングラン。会場は中崎町ムーブファクトリー。なお、6月12日のサキトサンズ休演日に東京のカトリ企画によって一人芝居が打たれる。先日プロデューサーのカトリさんと、演出の島さん(aji)、酒巻さん、出演者の森田さん(北京蝶々)が劇場下見のため来阪。案内と接待をする僕。みなさん金沢、津からの大阪という強行下見ツアーだったせいかボロボロでちょっと面白かった。


ABCホールプロデュース第三弾「目頭を押さえた」も、まだ書き出せていない。でも5月中に書き上げるのだ(誓)。月末にチラシ用の写真撮影が行われるのだけど、その日僕はアイホールで学生演劇の講評員をしているため参加できそうにない。(深夜の間だけ先走って被写体情報を載せてしまったので一旦削除。ぼんやりしてちゃいけない)。本番は7月20〜23日。


あとは、かなり先のkittの顔合わせが10日に行われて、全員がなぜこのタイミングで顔合わせを???という顔で、顔を合わせ合った。変な日本語。盟友、マリリンとも共演するこの企画。初対面だらけのマリリンが恐縮しきりで大変そうだった。僕は僕でテーブルにひとつしかない砂糖ポットを必要な人の手の届く場所に配置することに命を掛けすぎて大変だった。土田さんは若い人たちとの距離を詰めるために、身を切る面白い話題の提供に余念がなく大変そうだった。若者たちは若者たちで、大変そうだった。少しずつ大変なことを減らしていけたころ、稽古が始まるはずだ。公演は11月9〜11日、アイホールで。


そんなわけで、僕の3月は(まあそれ以降もだけど)怒濤だよ。
diary |  23:38 PM
March 11, 2012
3月8日に自分が関わる公演が一気に2つ情報公開された。
ひとつは劇作をさせてもらう第3回ABCホールプロデュース「目頭を押さえた」。
もうひとつは出演者として参加する新ユニットkitt(キット)の第一回公演。

「目頭を押さえた」は横山拓也×上田一軒のエダニク作演コンビで新作をつくらせてもらう。
エダニクで玄田役を演じた緒方さんも出演。
ビームで客演してくれたリリパのうえだひろしくんや、赤鬼の橋爪未萠里ちゃんとも久々だし、遊気舎の魔瑠さんは、昔から一方的に好きな役者さんだったので、今回はじめてご一緒できて嬉しい。更に今回はじめて子役の男の子(野村悠貴くん)も作品に登場ということで、劇団ではできなかった試みに挑戦したい。
そして、去年「空と私のあいだ」で共演したMONOの金替さん、柿喰う客の七味ちゃん、松永渚ちゃんも出演。去年出会った方々との新たな共同作業に心踊る。


また、kittは「空と私のあいだ」つながりの新ユニットで、本番直前に事故で降板した男肉の高阪くんを中心に結成された。
なんとMONOの土田さんが作演を担当して新作をつくるという。
この辺りは男の約束という美談を語らずにいられないけれど、別の機会に譲ろう。
僕も高阪君の代役で初舞台に立たせてもらったこともあり、(何故か)〝cast〟に名前を連ねている。
一体どういうことになるのか、僕にはまだ分からない。
ひとつ、どうしても断っておきたいのが、僕はいい気になって役者をやるわけではない、ということだ。
色んなお話し合いをして、とりあえず仮チラシに出演者として名前が入っているけれど(出るのは出るわけですが)、「あいつ去年舞台立って味しめたんだな」と噂するのだけは勘弁してもらいたいのだ。

あとひとつ、正式に情報が出たら「2012年俺の演劇祭」ということで情報まとめますさかい。
diary |  17:13 PM
March 09, 2012
自分には出来ない演劇がある。出来ないって書くのは悔しいけど、自分がやるべきじゃないというか、自分の持ち味とは少し違うというか。
たとえば、ずっと短距離走だけをやってきたスポーツ選手が、サッカーに魅了されてサッカーを始めてみても、なかなかボールを扱うのは難しい。走るのは速いのに。じゃあやっぱり走るの専門でやろうよ。そんな風。
同じ短距離走の選手を見渡せば、すごくフォームがキレイな選手や、タイムのアベレージが安定している選手や、とにかく誰よりも速い選手なんかもいるので、それはそれですごいなぁと感心する。
でもやっぱりサッカーはカッコ良くて、ダイナミックだなぁ、好きだなぁって思って、熱心に観戦してしまう... 
たとえてみたら、そんな演劇。

最近観たひょっとこ乱舞とsundayは、僕にとってそんな演劇だった。
陸上選手が憧れるサッカーだった。
完璧な演劇作品なんてないから、完璧だとは言わない。
でも、圧倒的だ。
圧倒的な作品は強い。何せ圧倒的なんだもの。


僕は会話で圧倒的なものを作れるようにならなくちゃいけない。
短距離の直線ラインをストレートに走るだけで、人の重要な内臓を鷲掴みにできる作品を。
まだそこに可能性を感じられているうちは大丈夫だ。

ありがとう、素晴らしい作品。手からちゃんと音を出して拍手。絶賛したい。
diary |  1:45 AM
March 08, 2012
めっちゃ黄緑色のパンツを購入した。
黄緑色に「めっちゃ」も何もないんだけど、それはもう絶対的に黄緑色なのだけど。
いつ穿いたらいいか分からないくらい黄緑なのだ。
町中の昆虫たちが拠り所にしそうなくらい黄緑なのだ。
購入した本人が戸惑っているくらいだ。


なんでそんな組しにくい代物を買ったかって言うと、それはアウトドアブランドの定番「GRAMICCI(グラミチ)」のクライミングパンツで、定価が1万円以上するものが、千円で売られていたからだ。
9割引だったからだ。
その割引の理由は容易に想像できる。めっちゃ黄緑色だからだろう。


「僕なら穿きこなせる」という根拠無き自信の元、店員の「試着されますか?」を敢えて拒否し、「ああ、なんて良い買い物をしたのだ」と感慨無量な気分と共に家に持ち帰って冷静に商品を見た。すると、店内で見るより一層鮮やかな黄緑色だった。目がチカチカした。(※ポケモンを見る時は部屋を明るくして見てください)

「おい、いつ穿くねんコレ」とひとりごちてみる。

「バッタかい」とも突っ込んでみた。

どのくらい黄緑色か、写真を掲載しようと思ったけど、いざ劇場とかでそのパンツを穿いている僕を目撃されたときに、「あ、ブログに載ってたやつ」と、記憶と照合して陰で笑われかねないのでやめておこう。

どこかでもし僕が黄緑色のパンツを穿いていても、それは、ここで語られているパンツとは別のものかもしれないので、早合点して笑うのはやめてくれよな。
diary |  4:01 AM
March 07, 2012
今週中に、今年僕が関わる公演が新たに2つ情報公開される。
1つは昨年夏から入念に準備を重ねてきて、満を持して発表!って感じなんだけど、
もう1つは未だに自分でもこれを受けて良かったのだろうか...と自問する公演(笑)。かっこ笑い、だ。何でも糧になるはず。と自分を鼓舞したり、励ましたりするのだけど、そのことを考えると胸が張り裂けそうになってしまう...というナイーヴな自分に気づく。
早く発表されてしまって、覚悟を決めたい。ふいー。
またしても思わせぶりな記述ごめんなさい。


あ、それと、サキトサンズのロングラン公演の休演日にiakuプロデュースの2回目をやることも決まった。
その情報はサキトサンズのチラシ裏面に掲載。簡単に解説すると、東京を中心に活動してはるカトリ企画の大阪公演をサポートする格好で、リーディングイベントをカップリングするというもの。この人があの名作を!?という意外なセレクトをします。お楽しみに。


色々出揃ったら自分絡みの公演を一覧できるように整理しよ。
diary |  2:46 AM
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