March 16, 2012
もがく。
石原正一さんが関西の劇作家たちと作り上げてきたNMS10本一挙上演が間近に迫っている。
毎日、本町の事務所で2時間単位で共演者、スタッフが入れ替わり立ち替わり、何本もの作品が稽古される。
横山作品「紛れて誰を言え」も今週ほぼ毎日稽古を入れてもらって大詰め。
この状況で2話構成だったものに新たに1話加えた僕は非情だったと思うけれど、作品の完成度は一気に上がった。

しかし今日の通し稽古は、正直言ってボロボロだった。
ダメ出しは僕史上もっともシビアな「演出どうこうっていうレベルじゃないので...」という言葉しか出なかった。

正一さんが(永津さんも)苦しんでいる。
見守りながら、「ああ、こういう本番もあるのかもしれない」って不安が頭をよぎった。
「二人芝居10本は、一人の人間が処理出来るセリフ量じゃないのだろうか...」と考えた。


いやいや。カブリを振る。
いつも自分で自分を追い込んで、ギリギリのところでセーフに持って行く正一さんを僕は見てきた。
今回だって必ず仕上げてくるだろう。
セリフを覚えて喋るだけの作品にはしたくない。
その先を捕まえにいくために、最後までもがきましょう。
うん。シンプルなことじゃないか。


というわけで、東京の皆様、アゴラでお待ちしております。

diary |  0:19 AM