March 29, 2011
稽古の帰り。
車を停めた新大阪のビジネスホテルの駐車場へ向かうと、遠目に見ても相当怪しい光景があった。
僕が車を停めた駐車場にて、図体のガッチリした若い男たちが10人以上、金属バットを振り回している。
治安が良いとは言えない地域。若い男でも夜遅くに外にいるのは危ないんじゃないかと思った。
とりあえず車に乗らなきゃいけないので、目立たないようにコソコソと駐車場の隅を通る。
そのコソコソがいけなかったのか、一人の男の声。
「危ないぞ。気をつけろ」
これは僕に掛かった声じゃなくて、僕の通り道に比較的近くにいた仲間に飛んだ声。
「すみません」
と僕に言ってくれる。
明日が戦いなのだろうか。
球児たちの春は、夜も熱い。
March 25, 2011
「大震災後、復興に向け活気溢れる都市=東京」
という大前提を敷いて、とある作品をつくるプロジェクトに参加していたのだけど、これはもう進展しないかもしれない。
あの打ち合わせで持っていったアイデアをいとも簡単に凌駕する現実。
僕らの想像力の乏しさ。
色んな意味での想像力の欠如。
一緒に関わっていた作家さんと電話していて、そんな話をした。
僕らは約一ヶ月後に東京に芝居を持っていく。
作品のスタイルからして、「みんな元気出そうぜ!」って感じじゃない売込隊ビームが演劇の力で皆様の生活に潤いを与えるのは難しいし、そもそも自然災害が起きることを前提に芝居を作っているわけじゃないので、自分たちの作品を精一杯やるだけなんだけど、それでも誰かの一瞬の救いになったり、気付きになったりできたらいいな、と思うのです。
低く目標を定めているわけじゃなく、実は、この「一瞬の救い」「気付き」は僕が演劇を観始めたときに感じたものなので、僕もそれを届かせたいわけです。
今、このタイミングで公演を打つことには色んな意見があって、僕もそれに耳を傾け、影響され、フラフラします。
ネットの世界をあちこち探検したり、テレビをこれ以上ないくらい一生懸命見たり、ミヤネ屋に苦情の電話をしたり、近畿大学原子力研究所に根堀り葉堀り質問したり、とにかく毎日忙しくて大変なのだけど、もうそろそろ作品に集中したいのです。
そういう個人的な思いは救援物資には入れてはいけませんが、ポケットに入れて持ち歩く分には見逃してほしいのです。
March 20, 2011
平城遷都1300年祭のマスコット、せんとくんが満を持してアニメ映画になったようだ。

前から見たら、こんなだよ。

March 15, 2011

できるだけ多くの方が救出されることを祈ります。
避難所にいる方々が精神的のみならず、持病や避難時に負った怪我などで苦しまないような対策を望みます。
被災地からは遠くにいる我々もできるだけ穏やかでいられることを願います。

そして、忘れちゃいけない新燃岳。
※イラストはすべてイラストレーターの小池アミイゴさんのHPから使わせていただきました。
March 11, 2011
突然ですが、僕は中学2年生のときに教頭先生に往復ビンタを喰らったことがある。
掃除の時間にふざけていたことが度重なっての指導であった。
往復ビンタなんて後にも先にもこのときだけの経験である。
で、僕はこの話を飲みの席などでたまにすることがあってですね。
僕はその往復ビンタを「修羅の門」という漫画に出てくる【浮嶽・ふがく】という相手の攻撃の力を逃がす技を使ってほとんどダメージを受けなかった、というちょっとした自慢話をするのです。
(自慢話なのか!?まあそれはいいとして)
ところが、裏を取ってみたら、これが【浮嶽】じゃなくて、【浮身・ふしん】という技だった。
ここに訂正してお詫びしたいと思います。
≪技の解説(ネットで拾ったもの)≫
浮嶽...拳を頭の上に乗せ、頭ごと突き上げる技。「嶽」は山のことで、山を浮かせるという意。
浮身...自らの体を綿のように柔軟にし、相手の攻撃の力の方向に飛び、衝撃力を削減する技。
浮嶽なんて使ったら、僕はきっと少年院に入っていただろう。
道理でこの話をするとき、みんなの顔が強張っていたのだな。
僕が使える陸奥圓明流奥義は「浮身」だけです!
ご安心あれ!
March 08, 2011

週末は食中毒をくらってエライ目にあった。
何事も被害に遭わないように暮らしていきたい。
お腹をいたわろうと思ってこしらえたうどんの賞味期限が去年の11月だったり、薬味に添えた柚子胡椒の賞味期限が2年前だったり、舌の根も渇かぬうちに大胆な食事を摂ってみる。
月曜日。体が動くようになったので、小原さんの「工場日記」を観に行く。
シアターカフェNyanに初めて訪れて、使ってみたい小屋だと思った。
その前に立ち寄った雑貨屋さんにて、「死なない子供、荒川秀作」「ヘヴンズストーリー」「四つのいのち」のチラシを手に取って見ていたら、目の前に置かれたiPadからこの3つの映画の予告編が順番に流されて驚いた。
芝居が終わった後は、アイホールの山口館長と昔ハイプロで演助についてくれた役者の山口あーちゃんと蕎麦屋に入る。タケノコの天麩羅がむちゃくちゃおいしい。固形物をおいしいと感じられたので、もう治ったのだなと思った。
March 04, 2011

こういうこともなくはないと思う。
駐車場にスニーカーがポツン。
しかし、子供用ならまだしも、大人用。
大人「用」って言わないですね。オムツ以外で。
想像するに、土足厳禁にしている車に乗り込んだ後の残骸だろう。
接近。
この先、車を土足厳禁仕様にした場合の四方山話を書いてみたけど、台本で書くことに決めたので消去した。
「俺のカー・オブ・ザ・イヤー」を宜しくお願いします。
昨晩はその「稽古開始直前!前夜祭」というイベントがあった。
休団のことや、充電のことや、漏電のことや、命中率や、100パーセントや、カレー、新作のモチーフなどなど、結構たくさん喋った。
昨日ぶっつけでやった台本は、本番ではきっと面白くなっているので猶予をいただきたいです。
美味しそうだったカレーが売り切れて食べられなかったことだけが残念。
終わって解散してから桃子に電話したら、逆に呼び出されてバースデーを祝わされた。
「祝わされる」なんて滅多にしない言い方をあえてしてみたけど、6人ほどでこぢんまりとチマチマ飲んだ。
最近覚えた熱燗で、いつの間にか僕はめでたいバースデーの席で管を巻く格好になっていて、猛省。
そして、またもや終電逃す。
電車よ、そこにあるのなら動いてくれ。電気台払うから!って思う。
しかし。
電車のすべてのシステムをオートメーション化することは今の技術できっと可能だと思う。
人件費を削減し、夜の電力を使えば今と同等のコストで24時間電車を走らせることもできやしないだろうか。
ちゃんと計算したらきっと合わないのだろうけど。
それに、タクシー会社やカプセルホテルは大打撃だ。
嗚呼ニッポンの経済!
March 02, 2011

だそうです。
倒置法が素敵だ。
ブログがVOW化しないように気をつけよ。
さて。
バターチキンカレーを食べた後は、七夕会だった。
年に一回くらいの割合で開催する、sundayウォーリー木下さんと伏兵コード稲田真理さんとの3人の集いを「七夕会」と称していることは今回初めて知った。
聞いていたのかもしれないけれど、僕の中で定着したのが今回だった。
僕はこの会合をいつも相当楽しみにしていて、今回も終電を逃すほどに話し込んだ。
このたび、木下さんを僕の親友として迎えることに決まったし、マリリンの作品については今後も僕に語らせて欲しいと思う。
どうですか、この不遜で横柄な物言い。
決してそんなつもりはないのです。
控え目かつ穏やかに、でもズケズケと行きたいとは思っています。
これからも宜しくお願いしたいところです。
また一年後くらいに!
March 01, 2011

前に後藤ひろひとさんから教えてもらった京阪森小路駅前のネパール・インド家庭料理「クンティカ」に行ってみた。
杉森が出演していたカンセイの法則を観た帰り道のことだ。
バターチキンカレーが美味しそうだったので注文する。
店員の外国人の方が「ナンかライスはどうしますか?」と聞いてきたので、
「じゃあライスで」 とお願いしたら、
「別になります」 と単品のメニューを広げてくれた。
ほっほう。ライスは付かないのか。
「こちらのセットメニューならナンかライスが選べます」 と、スープカレーなどが対象の別紙のセットメニューを指さす。
でも僕はどうしてもバターチキンカレーが食べたかったの。
バターが生み出す「コク」への過大な期待があったのだ。
「じゃあ単品でライスも」 とお願いしたら、なんとライスの値段が400円だった。
「おお、高い」 と、思わず僕は口にしてしまった。
店員は笑って、「辛さはどうしますか?」と、別の話題を振ってきた。
ライスの値段には触れてほしくないのだな、と察して、辛さについては「甘口でお願いします」と伝えた。
しかし、ライス400円。
すき家のCM見たこと無いのだろうか、と思った。
ライスだけで400円だなんて、いったいどんなサフランライスが出てくるのだろうかと思ったら(サフランライスなら400円設定も仕方が無いと考えていた)、なんの変哲も無い、量も普通のライスであった。
この状況を誰かに伝えたくて、【こんなことなら冷凍ご飯を持ってくれば良かった】とツイッターで冗談を言ってみる。
僕はみみっちいのだろうか。
もしかしたら、多くの社会人の皆様は何の抵抗もなくライスに400円払っているのかもしれない。
僕の支払能力が低いだけなのかもしれない。
ああ、これはもしや恥をさらしているのだろうか。
そんなことを考えながら、僕は出されたカレーを食べるのであった。
美味しい。
バターのコクも決まっている。
なんだかんだ言って、満足した。
お会計。
僕は散々ライスの値段のことを考えていたので、合計金額も既に頭の中で暗算済みだった(計2品ですから)。
金額が告げられる。
思っていたより50円安い。
あれ、と思いながらも、支払能力のみならず、僕は暗算能力まで低いのかとガッカリする。
とは言え、安い分にはいいじゃないか。
支払を終えて、外に出て、レシートを見やると、そこに記載されていたのは、ライスではなく...
ナンだよそれ!
僕はお店に戻ってそのことを告げる、なんてことはせず、足早に駅へ向かうのであった。