March 25, 2011
個人的な日記。
「大震災後、復興に向け活気溢れる都市=東京」

という大前提を敷いて、とある作品をつくるプロジェクトに参加していたのだけど、これはもう進展しないかもしれない。
あの打ち合わせで持っていったアイデアをいとも簡単に凌駕する現実。
僕らの想像力の乏しさ。
色んな意味での想像力の欠如。

一緒に関わっていた作家さんと電話していて、そんな話をした。






僕らは約一ヶ月後に東京に芝居を持っていく。
作品のスタイルからして、「みんな元気出そうぜ!」って感じじゃない売込隊ビームが演劇の力で皆様の生活に潤いを与えるのは難しいし、そもそも自然災害が起きることを前提に芝居を作っているわけじゃないので、自分たちの作品を精一杯やるだけなんだけど、それでも誰かの一瞬の救いになったり、気付きになったりできたらいいな、と思うのです。

低く目標を定めているわけじゃなく、実は、この「一瞬の救い」「気付き」は僕が演劇を観始めたときに感じたものなので、僕もそれを届かせたいわけです。


今、このタイミングで公演を打つことには色んな意見があって、僕もそれに耳を傾け、影響され、フラフラします。

ネットの世界をあちこち探検したり、テレビをこれ以上ないくらい一生懸命見たり、ミヤネ屋に苦情の電話をしたり、近畿大学原子力研究所に根堀り葉堀り質問したり、とにかく毎日忙しくて大変なのだけど、もうそろそろ作品に集中したいのです。

そういう個人的な思いは救援物資には入れてはいけませんが、ポケットに入れて持ち歩く分には見逃してほしいのです。
diary |  15:13 PM