June 23, 2010
理不尽。
小学校の家庭科の時間で。
母の日の贈り物として、まごころを込めて「雑巾」を縫うというイベントがあった。
イベントっていうか授業。

家から古いタオルを持っていって、ミシンで縫う。
僕が家から持っていったタオルは、ワンポイントでお花の刺繍があしらってあったので、
先生は、「刺繍部分が表に出てくるように折って縫えば美しいよ」とアドバイスしてくれた。
なるほど、それはグッドアイデアじゃないか。

僕は言われた通り雑巾の中央部分に花がくるようにして縫った。

おお、贈り物にピッタリになりましたよー




家に帰り、一生懸命ミシンで縫った雑巾を母にプレゼントする。



母は言った。



「まだ働かすんかい」







おお...。
小学生の僕は驚愕した。
まさかの反応だった。




僕 「でも、ほら、ここに花があって...」

母 「うちの使い古しのタオルやないの」

僕 「うん、そうなんだけど...」

母 「はい、もらっときます。ありがとう」

僕 「......」



母は別に酷い人じゃない。
ちょっとした皮肉を利かせて言ったのだと思う。
「まだ働かすんかい」っていうツッコミも実に大阪の人っぽい。

しかし小学生の僕にはなかなか難しかった。
雑巾を贈るっていうプランは僕の立案じゃないのに、当時は相当理不尽に思ったものだ。




大人になった今、母の日や父の日に一応なんかするけど、両親とも感謝の演技が下手過ぎて萎える。
演出つけたい。

むしろ皮肉で返してもらった方が、今なら笑えるのになー





diary |  0:44 AM