April 04, 2011
揺らぐ普遍。
昨日は一日「空と私のあいだ」のワークショップ&オーディションだった。
たくさんの応募者の方とお会いして、たくさん良い役者さんがいるんだなぁとしみじみ思う。
土田さんはとにかく喋りっぱなしで大変そうだった。
分担できることがあればしますが、と何度か言ってみたけど、そうもいかないようだ。
そもそも土田さんのワークショップをみんな受けたいわけだし。
むしろ、僕がいることでワークショップの中で一回使った例え話をもう一回するのが恥ずかしいと言わはる。
そんなことにエネルギー注がないでください、と伝えたけれど、次の回で新しい例え話を取り入れる土田さん。
感涙。
僕に出来たことは、浅田飴をお裾分けすることくらい。
後は、「ずっと黙ってメモを取っているアイツが黒幕なんだな」と参加者のみなさんから思われるように一生懸命演技した。嘘です。




全部終わった後に話しをしていたのだけど。
これは、先日のクオークの会でも話題に挙がったことなんだけど。


今回の東日本大震災を受けて、僕ら劇作家の立ち位置はどうなるのだろうか、と。
社会のひずみだったり、人間関係の軋轢だったり、市井の人々の暮らしだったり...日常をずらすことや、現実世界との対比で描いてきた作品が、今、どんな意味を持つんだろう。
日常や現実世界が変わりつつある今、今までと同じスタンスでモノを作れるのだろうか。
普遍的なモノを作ろうとしてきたのに、その「普遍」が揺らぐ。


思い切りファンタジーに寄ったり、笑いというものに特化したり、もしかしたら、そういうことでしか確信を持てないんじゃないかしら。


またいずれ今回の震災や原発事故を乗り越えた「日常」がやってくるのだろう。

それまでずっと...









僕は、「ゴムドンシリーズ」をやり続けることになるのだろうか。












ゴムドン.jpg








まさか!


diary |  15:34 PM