April 06, 2011
温泉行きたい。
稽古の帰り道。
4月の夜、寒風吹きすさぶ中、みんなでゾロゾロと歩いているとき。

「あー温泉行きたい」

と僕は思わず呟いた。
何人かの同意を得るも、謹ちゃんが

「湯冷めが怖いから俺は行きたくない」

という主旨のことを言った。


【温泉VS湯冷め】


湯冷めが怖くて温泉を諦めるなんて、僕にとっては「死ぬのが怖いから生きるのをやめる」という考えに等しい。
説得を試みようとしたけど、謹ちゃんは湯冷めの怖さを懇々と語り、「年取ったってことやで」と取り合わない。

すると、かつろうが僕を援護するつもりか、

「俺はむしろ湯冷め歓迎」宣言をした。

どういうことだろう。少なくとも援護にはなっていない。

聞けば、彼は家でも風呂から上がったあと、真冬だろうが裸同然でベランダに佇むらしい。
極度の暑がりということは稽古場のエアコンのコントローラーをつかさどるかつろうの「設定温度」から見てとれる。
湯冷めを楽しむために風呂に入っていると言っても過言じゃない。


両極の意見。

この極端な2人が15年も劇団を一緒にやってきて、このたび充電に入るという。

妙に納得できる話である。(冗談です)
diary |  14:18 PM