ハイターとワイドハイターについて。加えてキッチンハイターのことも。
僕は家にいるときの8割は洗濯機を回している。
これは10日のうちに8日という意味ではなくて、5時間家にいたら4時間は洗濯機を回しているということだ。ウソだ。前者だ。
この前の「紛れて...」の稽古の雑談で、僕がいかに洗濯に力を注いでいるか正一さんや永津さんを前にして語った。
洗い方はもちろん、その干し方から渇いた衣料の保管まで。
感心されるほどであった。それは、僕の血液型がO型であることも手伝ってだ。
さて。
ハイターとワイドハイターという商品が花王さんから出ているのだけど、僕は両者とも愛用している。
梅雨の時期なんか、タオルの部屋干しの臭いが取れないときに左のハイターを洗濯時に一緒に入れる。
一日履いた靴下なんかは薄めたハイターに30分ほど浸けてから洗濯機に放り込んだりする。
基本的にハイターは白物衣料専用なのだけど、靴下やタオルなんかの消耗品は色が抜けてもいいのでとにかくガンガン攻めの姿勢で使用する。
一方ワイドハイターは柄物にも強いので、普段の洗濯のときにいつも入れている。
ここまで一旦頭に入れておいてください。
少し横道に反れると、キッチンハイターという商品もある。
こいつには痛い目に遭っていて、一人暮らしを始めて間もないころ、まな板を除菌しようと思って使用したところ、着ていたお気に入りのTシャツに原液が一滴飛んできて、漂白剤特有の色抜け(ピンク色っぽくなる)に凹んだことがある。
そういうこともあって、キッチンハイターには二度と近付かないようにしている僕なのだ。
で、話は戻って。
僕はお気に入りのネイビーのチノパンを持っていて、いつの間にか油染みみたいな汚れが二箇所できていた。
通常の洗濯では落ちず、クリーニングに出したけど、やはり落ちず、困っていた。
で、こういった染み抜き専門の仕事をしているある後輩に軽く相談したところ、
「手拭いなんかをあてがって、ハイターの原液をその汚れに直接塗ってみてください。一日放置して普通に洗ったら取れますよ」
という。
「ハイター? ワイドハイターじゃなくて?」
「ハイターです」
「紺色やで?」
「大丈夫です」
そこで、僕は前述のキッチンハイター事件について語り、本当に大丈夫なのかと訪ねた。
「そりゃキッチンハイターはダメですよ。ただのハイターです。仕事でも一日ハイターにつけて翌朝まで放置します」
と、後輩は言う。
そうなのか。ハイターは万能なのか。と信じ、紛れて稽古の雑談でも「油染みにはハイター」という話を挿入したりした。
で、つい一昨日、僕はネイビーのパンツの油染みを取ろうとハイター処置を施した。
すると、みるみる紺色のズボンがピンク色になった。
わああああああああああ!
ハイター事件勃発。
どういうことやねん。
僕は何か重要な行程を聞き逃したのだろうか。
本当はワイドハイターを使わなきゃいけないんじゃなかったのか?
いずれにせよ、皆様。
ハイターは原液で使ってはダメだと思います。
まだ後輩にこの件は伝えていない。
伝えるのは、僕の心の洗濯が終わってからにしようと思う。