December 22, 2011
火野正平。
火野正平について調べたいが、調べてしまうと台無しだ。
僕は【火野正平】を【松山千春】だと思い込んでおかなければならないのだ。


掴みどころのない冒頭。
お酒の席で出た話だから当然である。

来年、もっとも関西小劇場界を騒がせるであろう企画が持ち上がっている(お酒の席で)。
それは、火野正平の半生に光を当てた一人芝居だ。

七夕会第一回公演「タイトル未定」
作 稲田真理(伏兵コード)
演出 ウォーリー木下(sunday)
出演 横山拓也(売込隊ビーム)

どうすか、この並び。
来年のINDEPENDENTにねじ込んでもらうか、それを拒否されたら真裏で1stでぶつけてINDEPENDENTをツブシにかかるという意気込み(お酒の席の話)。


先日、七夕会の忘年会を催した。
前回の七夕会が僕が「空と私のあいだ」で代役を務めることが決まる前日だったこともあり、僕の役者デビューの話に触れ、更にマリリンのOMS戯曲賞佳作受賞お祝いを兼ねた今回の会だったので、マリリンの今後の劇作への取り組みなんかについて話題が及ぶ(お酒が入る前くらいなのでまだマジメな話題)。
木下さんの近況、「牡丹灯籠」や「ゴドー」の進行状況なんかを聞きながら、お酒が浸透してきた辺りで、上記企画が持ち上がる。


マリリン作、木下さん演出で、僕が役者という役割が決まったところで、一人芝居を書いたことがないというマリリンのモチーフ探し。
マリリンの筆致を広げるために、「自身との格闘」というこれまでの動機を離れて、「他者を描く」というところに挑戦してみては、ということになり、「たとえば誰のことなら書けそうか?」という質問に、マリリンが「火野正平」と答えた。

僕は火野正平のことを名前くらいしか知らないので、松山千春みたいな人だろうと勝手にカテゴライズした。
「よっこんは火野正平を演じるけど、松山千春だと思って取り組めばいい」
という演出の御墨付きをもらったので、僕は安心して役作りに集中できる。

というわけで、2012年秋、いよいよ七夕会の演劇活動と、僕の役者人生が華々しくスタートする(しない)。

diary |  7:40 AM