April 30, 2012
A型気質。
僕はよく「A型でしょ」って言われる。
神経質というか、きっちりしてるように見えるからだろうか。
まあ、そこそこ神経質である。そこそこきっちりしているよ。

先週の出張も、前から話題のローコストキャリアをフル活用し、2週間前には飛行機のチケットを押さえてスケジュールを逆算出来るように準備。

【大阪→福岡(1泊)→東京(3泊)→大阪】 の道程で、どのタイミングで誰と打ち合わせするかとか、観劇の予定をどこに入れるか、とか、曖昧な約束に対して空けられる時間帯も複数用意しながら、その約束がFIXされた後の空いてしまった時間帯の埋め方とかもある程度目処をつけておいたり。
おかげで出張時の予定はキツキツになることも多いのだけど、僕の中では「交通費に対して会える人の数」がコストパフォーマンスの値になるのだ。

書けば書くほど僕のA型気質が伺えるでしょう。



で、前回のブログで振っている、僕が空港でやらかした件なのだけど。

例のLCCの代表格とも言える、桃の飛行機で関空から福岡へ入る予定を立てた僕。
何せ、大阪ー福岡間5,500円だ。
フェリーの価格と一緒という。

その代わり、出発便は早い。
早朝5時台の関空行きのバスに乗って行く。
搭乗手続き締め切り15分前に着いて、桃の受付窓口を目指し、機械に予約表のバーコードをかざす。
と、「予約番号が無い」という旨のメッセージが出る。
そんなはずはない。
こちとらA型気質できちんと予約済みだ。
何回かチャレンジするも同じ結果。係員がやってくる。

「どうされましたか?」
「はは、プリントアウトしたときの汚れですかね?バーコードが読み取れなくて」
「では、こちらの窓口で」

と、係の人に予約表を渡すやいなや、

「お客様、予約の日時が明日になってますね」
「え嘘」

僕は、24日の飛行機を取ったつもりが、25日の飛行機を予約していたようだ。
係員の対応がえらく冷静だったので、そのときは大したことはないだろうと思って、そのまま案内された窓口へ向かう。

窓口でも同様に、「ああ、明日の便ですね」と言われ、

「振り替えてもらうことって...」
「席は空いてますんで、取り直してもらうことになりますが」
「それって料金は」
「新規でご購入いただくことになります」
「ああ...。それは、えっと、5千円台でいけるんですかね...」
「少々お待ちください。(パソコンいじる)...本日のご手配ですと、手数料併せて18,000円になりますね」
「え...」
「どういたしますか?」
「同じ便に乗ろうと思ったら、それ以外方法無いんですよね」
「ですね」
「他の可能性は?」
「他社様の価格設定は分かりませんが...」
「でも、5千円台ってことはないですよね」
「他社様については...(分かりませんの意)」
「...ああ、なんてことだ(劇的に呟く)」
「あの、お客様、搭乗手続き締め切りまで5分を切っておりますが、どういたしましょう」
「あの...(力なく)はい... 乗ります。取ってください」

窓口の人は、よくあることなのか、とてもスムーズにスピーディに対応する。
僕の感情はその手際良さに追いつけないが、ここで躊躇したら福岡での予定や東京での予定が総崩れする。嗚呼、キツキツで埋めたスケジュールよ!
福岡で会う予定の方々に連絡して明日にしてもらおうかと考えたりもしたけど、まだ午前7時前。連絡の取りようもない。
流石に落ち込んでいる僕に、窓口の人から声が掛けられた。


「お席は窓際か通路側か、どちらがご希望ですか?」


ほっほー。今の僕にそんな質問を...。しかし、僕は咄嗟に返した。


「飛行機の中ではずっと頭抱えてると思うんで、どちらでも大丈夫ですよ」


決まった。一世一代のジョーク。この状況で、ジョークをかます。わずか4分でジョークにもっていける自分のハートの強さに気づいた。


「かしこまりました。では窓際でお取りします」


窓口の人は顔色ひとつ変えずに返してきた。

「おーい!」

は、心の声。まあ、さほど気の利いたジョークではないだろうけど、察してくれよ。
事務処理はドシドシ進み、僕には新たな航空チケットが渡された。

気になることを一応聞いてみる。

「あの、取り間違えた明日のチケットって、誰か他の人が使えたりするん(ですか?)」

のケツを食われ、

「申し訳ございません。ご本人様しか使用できません。お客様、出発時刻が間もなくですので手荷物検査の方に」
「ですよね」

と、急き立てられる始末。僕は係の人と一緒に小走りで手荷物検査場へ向かうのであった。
で、まあ、無事に(全然無事じゃないけど)予定の飛行機に乗れたというお話し。



でもさ。ものの5分でこのエピソードをオイシイかもしれないと思えるところまで消化できた自分に、幾ばくか人間的成長を感じることができたということが、僕は重要だと思っているの。

この話を使って福岡でも話題の糸口にしたり、サキトサンズ出陣式でネタにしてみたり、受けたかどうかは別にして、この出来事の対価を得ようとする貪欲さとか。



そんな僕の血液型は、O型なんですよ。

diary |  6:40 AM