October 18, 2014
去る8月9日、2015年3月上演のカトリ企画+iaku 合同企画(岸田國士「葉桜」を原作としたオリジナル作品の娘役)のオーディションを行い、1枠に40名以上のご応募をいただいた中、このたび海老瀬はな(松竹エンタテインメント)さん=写真 にご出演いただくことに決まりました。
京都出身の女優さんで、現在は東京を中心に映画やテレビCMなどで活躍されています。
みやなおこさんとの母娘の二人芝居、ご期待ください。
少しずつ公演情報を公開してまいります。

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information |  0:00 AM
October 05, 2014
10月11日(土)12日(日)には名古屋の劇団、オレンヂスタがインディペンデントシアター1stに登場です。
作演出のニノキノコスターさん(女性)は、僕が去年、津あけぼの座で講師をさせてもらった長編戯曲講座を受講されました。そして今回、その講座内で書き上げた作品「白黒つかない」を上演するのです。
この作品は日本劇作家協会新人戯曲賞の一次審査を通過しており、候補になっている状態で上演がかかるっていうのは、なかなか珍しいことです。先週名古屋公演を終えているのですが、僕は名古屋のアフタートークに呼んでもらったこともあり、既に作品を見ています。つまり大阪公演に向けて唯一情報発信出来る関西演劇人という立場にいます。
どうすればみんなが興味を持つような紹介ができるか。熟考して書いてみましょう。

ニノさんの演劇原点はデス電所だそうです。
デス電所"愛"が強烈過ぎて、デス電フォロワーな芝居を作ってきたと言います。
なんでデス電ファンが僕の戯曲講座に来たのだ!
ニノさんの迷走ぶりが伺えます。
「デス電所を追いかけてもデス電所にはなれないし、デス電所以上になることはできない」
彼女は悩んでいました。
今回、そんな自分自身からの脱却を掲げて、ワンシチュエーション、会話で進行する戯曲を作りました。
なんでデス電ファンが、僕の戯曲講座に来たのか。答えはそういうことです。

しかし僕は講座の最終日に彼女に言いました。

「戯曲はまとまったけど、ニノキノコスターとして、劇団として、これでいいわけ?」

「演出でぶち壊します」

という主旨のことを言ったと僕は記憶しています。

そして、彼女が立ち上げた「白黒つかない」は、ここまで自分の戯曲と距離を取って演出できるものなのか!?という驚きの作品となりました。
アフタートークで開口一番言ったのは、「他人の戯曲を演出してるみたいだ」という感想でした。

それが良いか悪いか、好みか好みじゃないか、ヒトそれぞれということになりますが、なぜだか本作を観た後、この作品についてアレコレ言いながら一杯やりたくなるのです。
ごまくんと橋本くんのアフタートークが聞きたくて仕方ない。

「デス電信者が、横山戯曲講座で書き上げた作品を、演出でぶち壊す」

このフレコミ、十年来の関西小劇場ファンならちょっとは引っ掛かってくれるでしょうか。

ご自身の目でお確かめくださいませ!

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diary |  17:56 PM