February 10, 2014
のぞき穴、レポート。
MONO「のぞき穴、哀愁」の稽古場にお邪魔してきました。
しかも初めての通し稽古!
観客を代表して、たぶん僕が最初に土田英生の最新作の全貌を目撃したことになるよ!


というわけで、ネタバレを避けて感想レポート。


やー面白かった。
kitt「梢をタコと読むなよ」に続くオフィスもの...と言ってみる。
ただその業務内容は異常で、覗くことを仕事にしている人たちの話。
なんでこの無茶な設定を観てる者にスーッと浸透させることができてしまうのだろう。

余談だけど、あるカフェでは「オレンジジュースとコーヒーを混ぜた飲み物」を提供していて、これが意外に人気がある。無茶なのに、商品として成立している。飲んでみると、まあこういうのもあるか、と思えて、そのうちそれは自分の中ではスタンダードなメニューになる...。

みたいなことが、物語冒頭で一瞬でクリアされてしまう感じがすごい。

こっちが想定するより一手早いリズムで物語が展開するので、とても小気味がいいし、
場の切り替えるタイミングやセリフの絶妙さはただただ勉強になる。

ヒトとヒトの関わりの中に澱むささやかな邪気、希望や不安や失意の交錯、そして嫉妬。
このマイナスな要素をコメディに昇華する手つきが、やっぱりMONOだ。

それと、今回は舞台美術も特筆すべきポイント!
本番前なので、当然あまり詳しいことは書けないけど、この特殊な舞台セットと俳優が〝仲良く〟なっていけばいくほど、作品の面白さが倍増しそう。
「なるべく派手な服を着る」や「床下のほら吹き男」など、特殊な構造が垣間見えるセットは、過去にもMONO×柴田隆弘氏のコンビであったけど、今回は〝特殊〟が全面に押し出されていて、設定の妙に唸る。



うん。

どうも僕はMONOのファン歴が長く、劇作家として土田さんを追いかけているせいもあって、MONOのことを書くときは少し興奮気味かもしれない。
好きなものを語るときに熱が帯びるのは仕方ないし、自分のブログくらいはそれが許される場であっていいと思うので、ご容赦のほど。

今週末から東京公演。僕は大阪公演に行きます!

公演の詳細はMONO 公式サイト

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写真撮ってもらいました。
MONO特別企画「空と私のあいだ」に出演していたメンバー、松永渚さんと高橋明日香さんがめでたく本公演出演! 僕、別に役者じゃないけど、うらやましい!


diary |  11:00 AM