売込隊ビーム所属、劇作家・演出家、横山拓也のブログ
January 20, 2015
近況。
来月からの公演ラッシュを前に、比較的のんびりとした1月。
担当しているいくつかの戯曲講座がゴールに向かっていて、受講者の皆さんの戯曲を読む日々。なんやかんやで、1月は他人の戯曲を30本は読んでいる。ブラッシュアップしていく作業なので、1回読んで助言、改稿されたものを更に読んで助言...を繰り返す。いやはやなかなかの時間泥棒。
あとは新作「あたしら葉桜」の原案となる「葉桜」(岸田國士)を暇を見つけては何度も繰り返し読んでいる。
もう書き出さないといけないのだけど。
この1月が勝負なのだけど。
でも大丈夫。月末までに初稿をあげるつもり。
「でも大丈夫」の根拠は、ない。
この公演のチラシが仕上がって来て、配布が始まっているみたい。
カトリ企画×iaku合同企画〜「紙風船」から90年。岸田國士の今〜 という企画名からちょっと固そうな印象があるかもしれないけど、いつもやってるセリフ劇ですよ。
はじめて金沢での公演もあるので楽しみ。金沢の詳細はもう少しお待ちを。
東京・大阪公演は2月1日チケット予約開始。

diary |  15:35 PM
January 01, 2015
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あけましておめでとうございます。
昨年夏に六畳の部屋のエアコンが壊れて付け替えたばかりなのに、この年末、十畳の部屋のエアコンを買い替えることになって、2つの部屋のエアーをコントロールするのにいかほどのお金が必要なのか。しかもちょっとした記憶違いで、十四畳用のを買ってしまって、四畳分が余剰!...というダジャレを書きながら思いついた。

さて、2015年。
TSUTAYAの中古CDコーナーで見つけてしまったマッキーのベストアルバムを100円で購入する元日。北風がこの町に雪を降らす、元日。
寒さのせいか、この数週間は腰と股関節の状態がよくなくて、仕事用のイスの買い替えを検討中。
ちょっと仕事場の環境が変わることもあり、どちらにしてもイスを買う必要がある。

いいイスが欲しい。座り心地が良くて、腰にも良くて、デザイン的にも気に入るような。
だけど、最近気づいてしまったことがある。
仕事中の自分の集中力の無さを補ってくれるのは、「高級なイス」ではなくて、「数種類のイス」であるということに。
僕は、喫茶店で書くときは別として、自室だとひとつのイスに1時間座っていられない。
そうすると、パソコンを持って別のイスに移動する。それはソファーだったり、ダイニングチェアだったり。ときには寝転がってみたり、古いお好み焼き屋さんにあるような丸イスを引っ張り出して座ってみたり、とにかく座面の固さや高さ、そして姿勢を変えて、なんとか仕事を投げ出さずにやり続ける。
だから、いいイスを手に入れたとしても、ずっと座り続ける自信はない。
そこまで分かっているのに、僕はイスを買うだろう。
どうせ最後まで食べないのに、コストコでやたらでかいポップコーンを買うようなもんだ。違うな。

新年なので、三日坊主覚悟で日記の更新頻度を上げていく所存です。
すぐに挫けてしまいそうだけど。



そうそう。
iakuのお年賀届きましたでしょうか。
今年は2014年に書いた新作『車窓から、世界の』よりセリフを抜粋してお届けしました。
「お正月」っていうワードも入ってるし、これだ!と思ったんだけど、文脈が見えないともうひとつですね。いきなりこの文章だけが書かれたハガキが届いても、お正月とは関係ないですし。

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*こちらは【音楽と演劇の年賀状展5】に出展しております。

でもこのシリーズ気に入ってるので、来年もやってみたいと思います。去年は「流れんな」からの抜粋でした。来年は、2015年秋公演からになると思います。

とりとめなく書きましたが、新年のご挨拶にかえさせていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。

iaku 横山拓也



diary |  21:54 PM
December 31, 2014
さて、2014年も残すところ1日。皆様、今年も大変お世話になりました。
活動報告の意味合いを込めて、少し振り返りを。

iakuとしては、6〜7月の「人の気も知らないで」豊岡・福岡・熊本・仙台・札幌・京都・三重の7都市ツアーと、10〜11月の「流れんな」三鷹(Next Selection)・三重(Mゲキセレクション)の2つの再演ツアーを行うことができました。

また、サキトサンズ「梨の礫の梨」で中国地方(岡山・広島・山口・島根)&伊丹の計5都市、坂口修一さんと初めてご一緒した「風当たり、宵の葉擦れ」で京都・大阪・名古屋の3都市と、今年もたくさんの地域で自作をかけさせていただきました。

新作(長編)は、ピッコロ劇団オフシアターで「車窓から、世界の」、アイホール演劇ラボラトリーで「女珍団パラリラ」、そして関西の演劇チラシデザイナーの企画「エーヨンオアビーゴ/架空の演劇チラシ展」でリーディング用の短編作品「クローゼット」を書かせてもらいました。この「クローゼット」は、2015年11月のiaku本公演にて新作長編として新生の予定です。

6月に城崎(豊岡)で開催された日本劇作家大会も印象深いです。担当した関西支部プロデュース「日めくり半七物語」のコーディネートは、ごまのはえさんと二人三脚でよく間に合わせたものだと思います。公演を終えてごまくんと袖中で抱き合って讃え合うという、お互いに普段あまりやらないようなことまで自然に出てくるほどの追い込まれ感でした。

土田英生さんのお手伝いで「保育探偵25時」(テレビ東京・2015年1月〜)の連ドラの脚本に関わらせてもらったのも、自身初体験でした。純粋にオンエアが楽しみです。

来年も盛りだくさんでお送りしたいと思います。
新作が多いので慎重に取り組みつつ、インプットも忘れないように日々暮らして参ります。引き続き、iakuおよび横山拓也をよろしくお願いいたします。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。合掌。
diary |  0:47 AM
October 05, 2014
10月11日(土)12日(日)には名古屋の劇団、オレンヂスタがインディペンデントシアター1stに登場です。
作演出のニノキノコスターさん(女性)は、僕が去年、津あけぼの座で講師をさせてもらった長編戯曲講座を受講されました。そして今回、その講座内で書き上げた作品「白黒つかない」を上演するのです。
この作品は日本劇作家協会新人戯曲賞の一次審査を通過しており、候補になっている状態で上演がかかるっていうのは、なかなか珍しいことです。先週名古屋公演を終えているのですが、僕は名古屋のアフタートークに呼んでもらったこともあり、既に作品を見ています。つまり大阪公演に向けて唯一情報発信出来る関西演劇人という立場にいます。
どうすればみんなが興味を持つような紹介ができるか。熟考して書いてみましょう。

ニノさんの演劇原点はデス電所だそうです。
デス電所"愛"が強烈過ぎて、デス電フォロワーな芝居を作ってきたと言います。
なんでデス電ファンが僕の戯曲講座に来たのだ!
ニノさんの迷走ぶりが伺えます。
「デス電所を追いかけてもデス電所にはなれないし、デス電所以上になることはできない」
彼女は悩んでいました。
今回、そんな自分自身からの脱却を掲げて、ワンシチュエーション、会話で進行する戯曲を作りました。
なんでデス電ファンが、僕の戯曲講座に来たのか。答えはそういうことです。

しかし僕は講座の最終日に彼女に言いました。

「戯曲はまとまったけど、ニノキノコスターとして、劇団として、これでいいわけ?」

「演出でぶち壊します」

という主旨のことを言ったと僕は記憶しています。

そして、彼女が立ち上げた「白黒つかない」は、ここまで自分の戯曲と距離を取って演出できるものなのか!?という驚きの作品となりました。
アフタートークで開口一番言ったのは、「他人の戯曲を演出してるみたいだ」という感想でした。

それが良いか悪いか、好みか好みじゃないか、ヒトそれぞれということになりますが、なぜだか本作を観た後、この作品についてアレコレ言いながら一杯やりたくなるのです。
ごまくんと橋本くんのアフタートークが聞きたくて仕方ない。

「デス電信者が、横山戯曲講座で書き上げた作品を、演出でぶち壊す」

このフレコミ、十年来の関西小劇場ファンならちょっとは引っ掛かってくれるでしょうか。

ご自身の目でお確かめくださいませ!

特設サイト
diary |  17:56 PM
September 06, 2014
先の劇作家大会で関西支部プロデュースとして上演された「日めくり半七物語」の原稿が『悲劇喜劇10月号』に掲載されました。
「日めくり半七物語」とは? 
簡単に説明すると、関西にゆかりのある劇作家13人(北村想、内藤裕敬、土田英生、わかぎゑふ、角ひろみ、土橋淳志、芳崎洋子、岡部尚子、天野真理子、合田団地、サリngROCK、山崎彬、横山拓也《敬称略》)が城崎に麦わら細工を伝えた半七という実在の人物を主人公にした物語を合作して、ごまのはえ氏の演出により、落語家・桂九雀さんがリーディングするという企画でした。
今号、劇作家大会の振り返りの寄稿など盛りだくさんなので、大会に参加された方も、できなかった方も、ぜひ入手してご一読を!

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diary |  21:28 PM
August 23, 2014
俳優はそんなこと思わないだろうけど、主宰や作家は、自分の作品を観に来てくれるお客さんが一番上等な観客だと思っている節がある。
思い上がりもいいところだよな!(自戒です)




diary |  15:14 PM
August 22, 2014
来年のiakuの公演のことで、制作の笠原さんとミーティング。
iakuの次の3年計画(2015〜2017)のネライがはっきりした。
2017年には40歳になっている。ここからの3年は人生という尺度で見てもかなり重い。
その皮切りと言ってもいい、とても重要な2015年秋のiakuの本公演のイメージが固まった。
わざわざここに書き出すタイミングではないのだけど、いつかここを見返したときに思うことがあるかもしれないから。
diary |  22:26 PM
July 20, 2014
公演期間中こそ情報発信のツールとして活用すべき日記であるのに、Facebookの手軽さに負けて放置してしまう。
書き癖をつけたいところである。

人の気も知らないで全国ツアーが終わった。
一ヶ月以上、7都市を巡る公演は僕も初めての体験で、その疲労具合も新鮮だった。
各地域ごとに詳細に振り返りたいのだけど、もう少し時間を置いてから...って言って続きを書いたことがない。

劇作家大会のことも触れないままなのだけど、ひとつだけトピックスを。
横内謙介さんと土田英生さんに食事に誘われて、但馬牛が食べられるお店へ。
4500円もするステーキを躊躇なくオーダーする先輩方を尻目に、僕は2700円のステーキ丼を注文するのが精一杯。
結局おごってもらうことになったのだけど、僕も普通に4500円の但馬牛ステーキを食べられる劇作家になりたいと思った夜。...ごちそうさまでした。

こんな小さな話題を小分けにして、書き癖をつけて更新していきたいと思います。
diary |  23:15 PM
May 16, 2014
牛丼を300円で提供したり、100円台のハンバーガーを提供したり、そういうお店はあと数年で立ち行かなくなるんじゃないか。深夜に一人で店を回すことが問題となっているチェーン店。そりゃそうだ。2人で3人分の仕事は出来ても、1人は1人でしかない(じゃあ2人配置すればOKか、というとそうではないけど)。

たとえば同店で急に材料の産地や品質などを見直して、高級な牛丼を作って800円にしてみたところでもう遅いだろう。イメージはそう安々と払拭出来ない。きっとお店を一旦フェードアウトさせて、新しい名前でちょっと良い物を出すお店がこれから出てくる。すかいらーくがガストに変わっていったのと逆の現象。

牛丼は500円で良かったのだ。それを300円にしたところで、人間の胃袋の容量は一緒だ。倍食べてくれるわけじゃない。だけど、おかげでまともなお店はことごとく煽りを受けて消滅してしまった。一時的に(と言っても10年という単位で)安価なものに流れた私たちが消滅させた。そして今、徐々に安い物への不信感を持ち始めている。なんて勝手なんだろう。みんなで消滅させたお店はもう戻っては来ない。

そんなことを考えていると、自分の演劇活動に返ってくる。
僕が精力的にやってるミニマムな作品を持って回るツアー公演は、マスを対象にしているわけじゃないから300円の牛丼とは違うけど、どこかで今までのルールを歪めている。
そのことには意識的でいようと思う。


diary |  13:28 PM
May 09, 2014
気忙しい。仕事の量もそこそこあるけど、なんか気が焦るというか、そんなときは段取りするのがヘタクソになって、今一番やるべきじゃないことを最優先にしてしまう。今朝は午前中に打ち合わせがあるというのに、風呂場で散髪を始めてしまった。こんなことしてる場合じゃない!と思いながら、風呂を出て急いで書類を作る。その時間に洗濯が出来る!と思って洗濯機を回す。書類は午前中の打ち合わせが終わってから作っても間に合うということにプリントアウトしながら気づく。そして、思いがけず宅急便が届く。今開けなくていいのに開けてしまう。もう洗濯機は止まっている。干さなければ。干してる間に携帯を充電しておこう。充電器はどこだ?探す時間...。そして、電車一本逃してしまう。
とりあえず落ち着こう。
座ってカバンの中を見たら、肝心のパソコンを忘れてしまったようだ。もう電車は動き出した。
diary |  15:27 PM
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