売込隊ビーム所属、劇作家・演出家、横山拓也のブログ
July 28, 2012
「目頭を押さえた」を終えた翌朝から東京に移動して諸々の打ち合わせや会合や観劇。
明日は大阪に戻ってミジンコターボさんを観るよ。

「目頭〜」でひとまず今年僕が書く演劇の新作は打ち止めです。ふー。
iaku旗揚げ公演ツアーをしたり、持病発見したり、ビームを退団したり、色々あった7月を越えて、8月は初挑戦のノベルズ執筆と9月に控える朗読公演「LOOP」の台本をリライトする。
サキトサンズ「梨の礫の梨」の京都公演もある。
って考えたらなんだかんだあるなぁ。
着実にやっていこう。



遅ればせながら、「目頭を押さえた」にご来場くださいまして、誠にありがとうございました。
多くの方々からご支持いただく作品になりました。
個人的には、「エダニク」や「人の気も知らないで」や「梨の礫の梨」などと比べると、売込隊ビームのときに書いていた作品に一番近かったんじゃないかと。
実際、上演を観てくれた山田かつろうや小山茜からは「よっこんらしい」という感想をもらったし、僕自身も作風に目新しさがあるわけではないと思っていました。

しかし、俳優と演出で自分の作品の雰囲気が大きく変わるいう感覚はありました。
稽古場に鋭い「批評眼」をもった関係者がいることも大きかった。
そういった環境が「目頭を押さえた」を良作に育ててくれたんだと思います。


これから半年間はインプット期間にして、また来年5月か6月頃に新作を上演出来るようにしっかり準備していきます。
今後とも応援宜しくお願いします。
diary |  16:43 PM
July 20, 2012
iakuの東名ツアーで既報済みの情報をwebでお知らせしないのは完全に怠慢なので、取り急ぎ決まっていることや決まりかけていることを発表します。(順不同)

【iaku vol.2 「エダニク」全国ツアー情報】
初演から引き続き出演する緒方晋さんと夏さんに加え、デス電所の丸山英彦さんの出演が決定しました。新らたな風が吹き込まれる「エダニク」にご期待ください。
ツアーは2012年12月8、9日福岡(@ぽんプラザホール)、2013年1月26、27日三重(@津あけぼの座)、2月関東方面(日程・会場調整中)、3月7〜10日京都(@アトリエ劇研)を巡る予定です。

【サキトサンズ 武者修行全国ツアー情報】
大阪でのロングラン公演が好評だったサキトサンズ「梨の礫の梨」がいよいよ全国に動き出します。
8月13、14日に京都は五条駅前の壱坪シアタースワンにて。そして、10月12〜14日に東京は下北沢「劇」小劇場にて。その後も各地域を行脚します。

【iaku番外公演情報】
10月初旬に福岡のアジア美術館内のカフェ、FAAM CAFEにて短編「仮面夫婦の鑑」(「紛れて誰を言え」改題)を上演予定。出演:緒方晋(The Stone Age)、永津真奈(Aripe)

【iaku番外公演情報2】
昨年末にMBSラジオで放送されたラジオドラマ「LOOP」が朗読劇になります。詳細は後日。

【横山拓也出演情報】
MONOや土田さん絡みの公演に折り込まれていた仮チラシを見てくれた方だけが知っているかもしれないのだけど、kitt第一回公演「梢をタコと読むなよ」(作演出:土田英生)に役者として出演します。11月9〜11日@伊丹アイホール。
去年のMONO特別企画で公演日前日に事故で降板した男肉du Soleilの高阪勝之くんの弔い合戦です。高阪くん、死んでないけれど。むしろ出るし。

【「人の気も知らないで」DVD発送しました】
4月にAripe主催で上演した「人の気も知らないで」@Cafe Slow OsakaのDVDが完成し、ご予約くださった皆様に6月26日付で発送しております。もしまだ到着していないお客様がいらっしゃいましたら、info.iaku@gmail.comまでご連絡ください。
information diary |  10:00 AM
July 15, 2012
板の上で(または板じゃないところで)、身体が躍動したり疲労したり、肉体そのものが美しかったりダラしなかったり、空間と人物の配置だけで宇宙になったり何にもない場所になったり、無限の風景や空間を生み出せる演劇の表現って凄い。こんな風に言葉にすること自体が野暮とも言える。

自分がやってるストレートプレイは、せっかくの【無限】なものに【制限】をつけてしまっているんじゃないかって思うときがあるけど、【無限】は【無限という制限】の中でやってるとも言えるし、【制限の中に無限】を見つけることもできるんじゃないかとも思う。

ストレートプレイにもまだ可能性があるって思える内は、僕は人間を描きたいし、ドラマを見つけたい。そして、戯曲や台詞や意識と格闘して「人間味」のある演劇を作りたい。

わずかな時間しか生きられない人間の底の浅さ(あるいは深さ)、緩い根拠に固執するひ弱な意地、他人のことを分かったようにしてみたり、自分を賢そうに見せる振る舞い、自己欺瞞、自己顕示などなど、すべてが愛おしいのです。これもまた「博愛」を装っているのか? ああ「人間味」って美味だなぁ、珍味だなぁ。

diary |  10:11 AM
July 06, 2012
一昨日の晩、胸が急激に苦しくなって、それはもう意識が遠のくほどだったので、救急車を呼んでもらった。

意識が遠のくって怖いよね。
だけど、救急車が到着するまでの約7分の間に、僕の症状は段々落ち着いてきた。

そこに、救急隊員がドカドカ3人やってきて、「お名前言える?」とか「分かりますか?」とか聞いてくる。
名前も言えるし、分かります。
心電図や脈拍や血圧を取られ、瞳孔の開きなんかも調べられる。
ああ、何か恐ろしい事態になっているぞ。と思う。
しかし、救急隊員たちが半ば拍子抜けしたように、「所見症状なし」的なことを3人で確認し合っている。

「歩けますか?」
「はい」

ということで、歩いて救急車に乗ることに。

「あ、待って、担架を先に入れます」
「あ、すみません」

僕を乗せるはずだった空っぽの担架を先に。そして僕が乗り込んだのだけど、

「えっと、どこに座れば...?」
「ああ、担架に寝てください」
「ですよね」

と、担架に寝そべる。
そして、再度心電図などを取られる。やはり初見症状なしのようだ。

救急隊員たちはそれでも救急病院に連絡を取ってくれる。

「救急要請です」

と言った後の症状を伝えるときの歯切れの悪さと言ったら...だって、数値的には全然救急性のない状態なのだもの。

僕もなんか段々悪い気がしてくる。

全然受け入れ病院が見つからないし、僕もおしっこしたくなってきたし、思い切って言ってみた。

「あの、もしアレだったら、僕大丈夫そうなんで、下ろしてもらっていいですか?」
「まあ、ご本人の希望がそうであれば...」

向こうも「あそうしてもらえる?」的な感じだったので、お互い落としどころを見つけた感じでサヨナラした。


とは言え、さすがに気を失うほどの胸の痛みに襲われた事実はあるし、怖かったので翌朝病院で検査しに行く。

診断の結果、胸の痛みは心臓的なものではなく、肋軟骨炎の疑いが強いという。まあ外科的な原因だ。ああ、良かった。

「念のため血液検査もしておきますか?」

と医者が言うので、ここ半年間の自分の体調の変化について知りたいと思っていたところだったし、お願いした。

そこで出てきたのが(一般的ではあるらしいけど)、放っておいたら危険な病気だった。


体重増加、全身のむくみ、発汗低下、脱力感、声が低くなる、こむら返り、筋力低下、疲れやすい、動作が緩慢になる、集中力低下、記憶力低下、脱毛、総コレステロール値上昇、中性脂肪上昇...


病名は伏せますが、僕が診断された病気をネットで調べたら出てきた症状。
完全に僕がこの半年で網羅した症状じゃないか。
酷い状態になると、1ヶ月くらいしか生きられないとか書いてるし。
勘弁して。怖いわ。

とりあえずこの半年間の謎の体調の原因が分かっただけで安心している。
来週もう一回精密検査を受けるので、精密な結果が出ることを期待したい。


しかしだね。
健康ってやつは、大事だよね。


久々のブログ更新が病気自慢じゃカッコつかないな。
何かカッコいいことを言って締めよう。





「荷物すか? 以上です。」




...っていうのはどうだろうか。
長期の旅に出るときに言う感じで。
誰よりも少ない荷物をアピールするときに。
そこそこカッコいいんじゃないだろうか。

以上です。
diary |  22:18 PM
May 25, 2012
目頭を押さえたの執筆、梨の礫の梨の稽古、何かの打ち合わせ...あとは移動ばかりしている日々。
今夜も稽古後に東京移動。

いくつか用事があるけど、明日の夜は土田英生セレクション「燕のいる駅」を観劇する。
「ー初恋」「きゅうりの花」「その鉄塔に男たちはいるという」といった土田作品の中期名作が並んだ時代と同時期に上演されている「燕の...」なのだけど、僕はこれだけ見逃しているのだ。
楽しみでならない。

下の写真。
4月に土田さんと会ったときに撮ってもらった(アプリで加工したものをもらった)のだけど、妙に雰囲気があって、まるでどちらかが死んでしまった様。

IMG_5034.jpg

うん。
なんとなく、死んだのは僕っぽい...。
diary |  8:54 AM
April 30, 2012
僕はよく「A型でしょ」って言われる。
神経質というか、きっちりしてるように見えるからだろうか。
まあ、そこそこ神経質である。そこそこきっちりしているよ。

先週の出張も、前から話題のローコストキャリアをフル活用し、2週間前には飛行機のチケットを押さえてスケジュールを逆算出来るように準備。

【大阪→福岡(1泊)→東京(3泊)→大阪】 の道程で、どのタイミングで誰と打ち合わせするかとか、観劇の予定をどこに入れるか、とか、曖昧な約束に対して空けられる時間帯も複数用意しながら、その約束がFIXされた後の空いてしまった時間帯の埋め方とかもある程度目処をつけておいたり。
おかげで出張時の予定はキツキツになることも多いのだけど、僕の中では「交通費に対して会える人の数」がコストパフォーマンスの値になるのだ。

書けば書くほど僕のA型気質が伺えるでしょう。



で、前回のブログで振っている、僕が空港でやらかした件なのだけど。

例のLCCの代表格とも言える、桃の飛行機で関空から福岡へ入る予定を立てた僕。
何せ、大阪ー福岡間5,500円だ。
フェリーの価格と一緒という。

その代わり、出発便は早い。
早朝5時台の関空行きのバスに乗って行く。
搭乗手続き締め切り15分前に着いて、桃の受付窓口を目指し、機械に予約表のバーコードをかざす。
と、「予約番号が無い」という旨のメッセージが出る。
そんなはずはない。
こちとらA型気質できちんと予約済みだ。
何回かチャレンジするも同じ結果。係員がやってくる。

「どうされましたか?」
「はは、プリントアウトしたときの汚れですかね?バーコードが読み取れなくて」
「では、こちらの窓口で」

と、係の人に予約表を渡すやいなや、

「お客様、予約の日時が明日になってますね」
「え嘘」

僕は、24日の飛行機を取ったつもりが、25日の飛行機を予約していたようだ。
係員の対応がえらく冷静だったので、そのときは大したことはないだろうと思って、そのまま案内された窓口へ向かう。

窓口でも同様に、「ああ、明日の便ですね」と言われ、

「振り替えてもらうことって...」
「席は空いてますんで、取り直してもらうことになりますが」
「それって料金は」
「新規でご購入いただくことになります」
「ああ...。それは、えっと、5千円台でいけるんですかね...」
「少々お待ちください。(パソコンいじる)...本日のご手配ですと、手数料併せて18,000円になりますね」
「え...」
「どういたしますか?」
「同じ便に乗ろうと思ったら、それ以外方法無いんですよね」
「ですね」
「他の可能性は?」
「他社様の価格設定は分かりませんが...」
「でも、5千円台ってことはないですよね」
「他社様については...(分かりませんの意)」
「...ああ、なんてことだ(劇的に呟く)」
「あの、お客様、搭乗手続き締め切りまで5分を切っておりますが、どういたしましょう」
「あの...(力なく)はい... 乗ります。取ってください」

窓口の人は、よくあることなのか、とてもスムーズにスピーディに対応する。
僕の感情はその手際良さに追いつけないが、ここで躊躇したら福岡での予定や東京での予定が総崩れする。嗚呼、キツキツで埋めたスケジュールよ!
福岡で会う予定の方々に連絡して明日にしてもらおうかと考えたりもしたけど、まだ午前7時前。連絡の取りようもない。
流石に落ち込んでいる僕に、窓口の人から声が掛けられた。


「お席は窓際か通路側か、どちらがご希望ですか?」


ほっほー。今の僕にそんな質問を...。しかし、僕は咄嗟に返した。


「飛行機の中ではずっと頭抱えてると思うんで、どちらでも大丈夫ですよ」


決まった。一世一代のジョーク。この状況で、ジョークをかます。わずか4分でジョークにもっていける自分のハートの強さに気づいた。


「かしこまりました。では窓際でお取りします」


窓口の人は顔色ひとつ変えずに返してきた。

「おーい!」

は、心の声。まあ、さほど気の利いたジョークではないだろうけど、察してくれよ。
事務処理はドシドシ進み、僕には新たな航空チケットが渡された。

気になることを一応聞いてみる。

「あの、取り間違えた明日のチケットって、誰か他の人が使えたりするん(ですか?)」

のケツを食われ、

「申し訳ございません。ご本人様しか使用できません。お客様、出発時刻が間もなくですので手荷物検査の方に」
「ですよね」

と、急き立てられる始末。僕は係の人と一緒に小走りで手荷物検査場へ向かうのであった。
で、まあ、無事に(全然無事じゃないけど)予定の飛行機に乗れたというお話し。



でもさ。ものの5分でこのエピソードをオイシイかもしれないと思えるところまで消化できた自分に、幾ばくか人間的成長を感じることができたということが、僕は重要だと思っているの。

この話を使って福岡でも話題の糸口にしたり、サキトサンズ出陣式でネタにしてみたり、受けたかどうかは別にして、この出来事の対価を得ようとする貪欲さとか。



そんな僕の血液型は、O型なんですよ。

diary |  6:40 AM
April 28, 2012
Aripe「人の気も知らないで」、ご来場ありがとうございました。

さて、公演翌々日には福岡&東京出張ということで、打ち上げ明けてからその準備に追われ、滑り込むように福岡入りした僕だったのだけど。

福岡に飛ぶまでの空港での痛々しいエピソードは次回書くとして、福岡で膨らんだ夢や希望はいつか書くとして、今回は関係ないブログ。
ブログ書く時間が取れなくて少し空いてしまったこともあり、リハビリ記事を投稿。


福岡から直接東京へ移動した僕は、今回の東京滞在中に2回電車内に閉じ込められた。
満員電車の身動き取れない状態で十数分。
四方八方から圧力が掛かってきて、あんなに座りたいと思ったことはなかった。



ということで、素晴らしいまでに座ってる市井の人たちの写真を掲載。
IMG_1532.jpg

散歩中の休憩の絵。
若者と老人の距離感。



そして、

IMG_3123.jpg

時代は電子書籍。
二宮さん(左)の足の浮き方にもご注目。






ほんで、最後... 





どん!








IMG_5670.jpg

神様の写真。

手に優しく握っているのは元気ハツラツ、オロナミンC。
その手の組み方が天に召されているようにも見える。
後光の射し方が神。



後半2枚は昨日友人にもらった写真。
あまりにも素晴らしくて、肖像権とか無視してブログ掲載。



明日は柿喰う客「絶頂マクベス」のアフタートークに呼んでいただいている。
夕方の便で帰ります。

diary |  10:16 AM
April 10, 2012
TSUTAYAのネットで借りるシステムを利用している。
1年以上借りっ放しで見てなかったDVDがあって、僕はずっとそのことが気がかりだった。
見ないまま返すことがどうにも許せず、えらい時間が経ってしまったのだけど、ようやく「もう時間的に無理だ」と思って、重い腰を上げて泣く泣くポストに投函して返却したら、即行で新たなDVD2枚が送りつけられてきた。
僕が1年以上前に予約していた「おっぱいバレー」と「秒速5センチメートル」。今となってはなぜこの2本なのかわからない。

そしてまた2週間が経った。
僕はネットレンタルスパイラルにはまり込んでしまったのかもしれない。
最重要課題は、TSUTAYA DISCASで登録したパスワードを思い出すことなのだけど、まったく分からない。一体自分があと何本予約しているのかも分からない。月に何本まで借りれるコースだったかも思い出せない。
〝ネット社会〟という密室で起きた、解決不可能な猟奇的事件。

最寄り駅のTSUTAYAで「刑事コロンボ」を借りて解決してもらおうかしらん。

diary |  6:58 AM
April 06, 2012
さて。
本日は劇団ひまわり18期研究科卒業公演の初日。
売込隊ビームが2008年にメイシアターさんのshow劇場シリーズでやったシェイクスピア原作の「お気に召すまま」を上演する。

「お気に召すまま」の稽古がスタートした頃、まだ「紛れて...」も「庭」も「人の気も知らないで」も動き出していなかった。今、既に2本が終わっている。新作台本も大小2本書き上げた。
そう考えると、「お気に召すまま」に掛けている時間の長さと言ったらない。
正直言えば、そのくらい時間が必要なメンバーでもある。何せ「研究科」だ。演劇に関することを色々と研究しながら進めてきたということだ。
僕は劇作家であり演出家だけど、どちらかと言えば前者の肩書きで演劇に関わることが多い。
しかし、研究科では、後者の能力を問われる。
僕も僕自身の演劇観を研究しながら取り組んできたかもしれない、って今になって思う。


シェイクスピアは偉大な劇作家であり、俳優でもあった。
400年前のことだから分からないけど、俳優としてのシェイクスピアの人気もすごかったという話がある(彼については諸説あるので、今は都合の良い部分だけ使って書いてます)。
俳優はいつも前のめりだ(これは持論)。
俳優が書いた〝本〟への取り組みは、ある程度の冷静さと客観性が必要だ(これも持論)。

それを劇作業を大事にしている「兼演出家」の僕が研究しながら取り組んだ数ヶ月。
自分で脚色しておきながら、自分が演出家として大事にしている「メッセージとメタメッセージのバランス」がほとんど使えない台本への取り組み。
ここ数日肩に乗ってる重たいナニかは、たくさんの舞台を並行してしまったツケだと思っていたけど、実は「お気に召すまま」との格闘によるものだったかもしれない。

それが、昨晩ゲネプロを観て、ようやく解き放たれた気がしている。

水準の高いビームの役者陣と関西の名だたる俳優さん、一線のスタッフ陣で上演した4年前の「お気に召すまま」とはまったく違う作品になったけど、すごい〝剥き身〟の「お気に召すまま」が生まれた。(誤解されそうだけど、今回のスタッフ陣だって一線の方々です、念のため)


残席状況は分かりませんが、興味のある方は問い合わせてみてください。
ウィングフィールで日曜日まで。
詳細は劇団ひまわり大阪webにて。


diary |  10:00 AM
March 31, 2012
一週間以上更新できなかった。
この間に本番を2つ終え、学生演劇の審査員を2日間やった。
打ち合わせもいっぱいした。
本番の日に別の芝居の稽古が入っていたり、スケジュールがめちゃくちゃで本当に多方面に迷惑をかけてしまう。反省。
さすがにフラフラだ。

何から書けばいいのやら。

まずはNMS(東京公演)「紛れて誰を言え」。
まだNMSは続いているが、上記「紛れて...」との1年に及ぶ付き合いは終了した。
長いツアーだったなぁ。
2011年2月に長久手(愛知)〜7月に中崎町(大阪)〜年明けて3月にアゴラ(東京)。
各地で1話ずつ増えていくという変則的な形で作品が膨らんでいった。
そのせいもあって、各話の手つきにバラつきがあったのは否めなかったけど、それでも良い作品に育ったと思う。
正一さん、永津さん、お疲れ様でした。正一さんにはまだ「お疲れ様」って言っちゃダメだけど。


短い東京滞在中にも様々な予定が盛り込まれて、他のNMS作品が観れなかったのが悔やまれる。
そんな中、MONOの土田さん作演出「Re:」(古田新太さん×宮沢りえさん)を観させてもらったのだけど、これがとても良かったの。作品内容が云々っていう話だけじゃなく、何だろう、土田さんを胴上げしたくなる作品だった。きっとこれは作品が一人歩きして行くだろうと僕は思うのです。



さて、NMS「紛れて...」の千秋楽終わりですぐに新幹線に乗って帰阪。演出を担当した「庭」2話目の稽古へ。別の本番で僕より数時間前に大阪入りした箱庭円舞曲の古川氏と合流して、通しを観てもらう。
翌月曜日、本番前日にはじめて「庭」出演の役者が6人揃う。でも稽古場が足りなくて、僕が夜からAripe「人の気も知らないで」の稽古だったのだけど、Aripeの稽古場にもう一部屋借りて、田渕くんと安元さんを連れて行き、二部屋で二次元同時稽古という前代未聞の無茶をする。前代未聞と言えば、「庭」3話目は片桐さん(東京)と酒井くん(京都)でSkypeを使って稽古したことも無茶苦茶な話だ。芝居の「間」もへちゃちゃもなかったという。そりゃそうだ。
みんなにはこんな無茶に付き合ってもらって、本当に申し訳なかった。
そして、奇跡的に公演が成功の内に終わったことも、全員が一丸となって取り組んでくれたからであり、本当は不備だらけだったのに、みんなが良い公演だったと言ってくれて落涙しそうになる。関わってくれたすべての関係者に感謝。お客様に感謝。
iaku初プロデュースは猛省と充足感が渦巻く苦くて旨いミックスジュースだった。この表現は上手くはないけれど。
箱庭円舞曲の6月大阪公演にも是非足を運んでいただきたく。



「庭」公演翌日は、朝から「お気に召すまま」稽古、夕方から「人の気も知らないで」稽古、そして夜は「エダニク」オリジナルメンバーが揃い、原真氏の送別会。
原くんが関西を離れることになったことは、知っている人は知っていると思うのだけど、本当に残念な話。
年末からのエダニクツアーに原くんは出られない。
これはね、本当にね、辛いんですよ。

オリジナルメンバーで写真を撮った。

IMG_3869.jpg


その翌日、翌々日は朝からアイホールで中学・高校の演劇フェスの講評員として参加。
同時にABCホールプロデュース第3弾「目頭を押さえた」のヴィジュアル撮影日も重なってしまったのだけど、そちらの現場には間に合わず...
早くも特設サイトが出来ています→コチラ


そして、明日はコンブリ団「ムイカ 再び」(第17回OMS戯曲賞大賞受賞作)にゲスト出演。15時よりウィングフィールドにて。


思った以上に過酷な「俺の演劇祭」はもうしばらく続くよ。

diary |  22:58 PM
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